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第五話 自覚するモノ

Author: 字捨美衣
last update publish date: 2026-08-02 15:33:12

 玲奈が上場して第一週二日目の朝――。

<RENA-09。起床時間です>

 知らない声。

 それに囁かれて、玲奈は瞼を開ける。

 目覚めと共に、部屋の明かりがついた。

――わたしの部屋、こんなだったっけ?

 頭が再起動するまでぼうっとする。

 白い天井。

 無機質な壁。

 机の上にはモニターがあった。

 時折教科書やノートが散乱して、慌てて鞄に入れるのだが――。

 それもない。

 細いカーテンの隙間から、薄い光が差し込んでいる。

――どこ、ここ……。

 次いで、身体の重さが思考を追い越した。

 腰が鈍く、股が痛い。

 喉が渇いている。

――隷嬢レイジョウP快楽エネルギーの産出……、アニムスとのセックス。

 脳が一昨日からの行為を刻み込んでいた。

 頭から布団をかぶり、恐怖におびえる。

 身体がカタカタと震え、思い出したくないモノを呼び起こす。

 恐怖から、親指を口に咥え舐めた。

 だがそれすらも、アニムスとの行為を思い出させる。

――壊れる……。

 自分が壊れていく音を聞いて、徐々に身体が冷えていく。

 恐怖も、悪意も、憎悪も。

――全て止めてしまえば、いい
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